日々是好日 (にちにち これ こうにち)
有名な禅語ですね。
文字通り、毎日毎日が良い日であるという意味です。
「今」が最良。「今」が全てということでしょうか。
わたし達はいつまでも過去を憂いたり、まだ来ぬ未来を心配しすぎたりして一喜一憂してしまいます。
しかし、生きている以上、良い日もあれば悪い日もある。
そんなことは誰もが分かっているはずなのに、ついつい悪いことがあればひどく哀しみ、良いことがあれば浮かれてしまうのです。
しかし、良い日とか悪い日という判断基準は一体何が正しいのでしょうか。
自分にとって都合の良いことがあったか、その逆か。例えば試験で良い結果を得られたとか。昇格したとか。大失態をしてしまいお得意様を烈火のごとく怒らせてしまったとか。
例え悪いことがあったとしても、それを未来への教訓と受け止め、、「今、この一瞬」を精一杯、ありのままに生きることが出来れはどんなに素晴らしい事か。それこそが「好日」なのではないでしょうか。
目の前に起こった出来事の自分にとっての良し悪しではなく、自分が「今」を精一杯生き切ることができているか。それこそが幸せなことなのだと教えてくれているように思うのです。
ちょうど7年前の3月11日。
あの日の衝撃は今も鮮明に記憶に残っています。
心で手を合わせ、様々な事に思いを馳せる時、単純な自分都合で一喜一憂していることを恥ずかしく思うと同時に、「今を精一杯生きる」ことの尊さを改めて思うのでした。
日々是好日
「今」を力の限り生きようと思います。