パラシュートコードを使ってワンコの首輪やリードを編もうと、仲良しワンママ4人で集まって先生をお招きして教えていただきました。
最初、先生が見本を手元で見せてくださるのですが、3色6本を使っての編み込みは思いのほか難しく、スタートから挫折感でいっぱい。泣き出しそうになってしまいました。
何度手元で見ながら説明を聞いても、いざ、自分ひとりでやろうとするとわからない。
私って、こんなにおバカさんだったのかと、心底落ち込みました。
私を含めた3人は同じ編み方で大苦戦。
小さなワンコのママお一人は、比較的やさしい編み方でスイスイと編んでいきます。
「もう帰りたくなった・・・」
投げ出さんばかりの感じで私が半べそをかきながら呟くと、隣に座っていた小さなワンコママが優しく言ってくれました。
「大丈夫よ~。そんなにすぐにできたら先生いらないじゃない。大丈夫よ。」
先生も優しくおっしゃいます。
「難易度高い編み方なんで、わからなくって当たり前ですよ。何回でも聞いてくださいね。私の説明の仕方が下手だから、分かりづらくってごめんなさいね。」
そのうちに、手先が器用なワンママが「わかった!」と声を出しました。
「う!おいて行かれる・・・」と内心焦る私。
そんな私に気づいてかどうか、「ゆうたくんママ、一緒にやろう」と声を掛けてくださいました。
もう一人のワンママはマイペースで黙々と編んでいます。
どうも、一人勝手に焦って半べそかいているのは私だけで、私以外の3人のワンママ達は苦戦しながらもその状況をしっかりと楽しんでいました。
時間内に編み終えることはできず、結局はみんな持ち帰りで編むことになったのですが、先生がラインのグループを通して丁寧に教えてくださり、無事全員、完成することができました。
その間も、互いにいたわり励まし合い、もちろん褒め合い、とても良い感じ。
さながら先生はマネージャー、手先が器用なワンママがグループリーダー。小さなワンコママがサブリーダー、マイペースママは中堅どころで私が一番下のメンバーといったところでしょうか。
とても良いグループです。
リーダーはいつもメンバーに目を配り、落ちこぼれが出ないように気を配っていました。
リーダーもみんなと同様、初めての難しい事にチャレンジしているのですが、決して奢ることなく、わからない、できない、みんなはどう?と声をかけます。
サブリーダーはメンテナンスコミュニケーションの達人です。
相手に応じて必要な言葉をかけ、皆のやる気を高めています。
マイペースママはさながらムードメーカー。
そして何よりマネージャーが素晴らしい!
一人ひとりの習熟度やペースに合わせて説明の仕方を変え、何度でも同じ説明を飽きることなく丁寧に繰り返し、絶対に大丈夫と温かく見守ってくれています。
このパラコードあみあみグループのようなチームが職場のチームだったら、みんな、会社へ行くのが楽しいんだろうな、と思いました。
このあみあみチームの何よりの特徴は、「みんなにちゃんと役割がある」ということです。
ちなみに私の役割は、「わからない」「できない」「ここ質問」と声を出すことだったと思っています。
私が先生に質問するたびに、リーダーママもマイペースママも私の手元を覗き込みながら先生の説明を一緒に聞き、自分の手元が正しいかどうかを確認していました。
その様子を見ながらサブリーダーママはみんなの疲れ具合などをチェックし、必要に応じてまたまたメンテナンスをしてくれるのです。
良いチームには一人ひとりに役割がある。
それはどんなものだってかまわない。
その役割を明確に意識できているかどうかだけでも、そのチームへの存在意義を持つことができ、頑張れるというものです。
あなたのチームには、メンバー一人一人に役割がありますか?
それは実務に直結したものではなく、チームが良い状態であるための役割です。
まだない! という方は、是非、一人一人に役割りを与えてあげましょう。
宴会部長でも風紀委員でも、なんでも構いません。
チームが上手くいくために一人ひとりが大切なんだ。そんな思いを込めての役割です。
メンバーがチームへの存在意義をしっかりと持てた時、きっと今以上にチームに貢献したいと思ってくれるに違いありません。