「課長、システムトラブルで作業が止まっちゃってるんですけけど・・・」
「課長、お客様がご立腹なんです・・・」
「課長、どう考えてみても納期に間に合いません・・・」
メンバーから次々に上がってくるSOSの声。
こんな時、あなたはどう答えていますか?
「だったらね、〇〇で代替できるか考えてみて。」とか、「私がお客様に電話して事情を話してみるわ」とか、「マンパワー増やせないか、隣の課にSOSしてみて」とか、事細かにアドバイスや指示を出していますか?
もしそうだとしたら、あなたのチームのメンバーは、とても不幸だと思います。
何故って、考える機会&成長のチャンスをマネージャーのあなたから奪われているからです。
私はいつもこう言います。
「で、どうする?」
考えることに慣れていないメンバーは、最初、逆切れする人や半べその人もいました。
「ふざけてないで早く指示してくださいよ!」
「わからないから聞いてるんじゃないですか・・・」
でも私は続けます。
「そっかぁ。で、〇〇さんの考えを教えて。」
「どこまで考えて、どこから分からないのか教えて。」
「一緒に考えたいから、途中まででもいいから考えてること話してみて。」
つまり、「答えを丸ごとちょうだい」的なスタンスは受け付けませんよ! ということです。
怒ろうが泣こうが、簡単に私は答えを言わないことを理解したメンバーは、次第に自らの考えを聞かずとも話してくれます。
自分の考えなしでは、どんなにパニックになっていても、私が救いの手を差し伸べないのを知っているからです。
結局は、それがメンバーの成長につながると私は信じています。
AならB。 Cの場合はD。というような単純な答えが通用する時代ではありません。
今、私たちに求められていることは、暗記すれば答えられるシンプルなビジネスではなく、考える力と柔軟性を持ち合わせていることです。
そのためには、知識や技術を教えるだけではなく、考える力や柔軟な思考を日常から養うことが必須です。
だから私はいつもメンバーに問うのです。
「で、どうする?」
常に疑問形で。
決して意地悪しているのではなく、それがメンバーの成長に必ずつながると信じているからです。