今秋から自分自身のブラッシュアップのために3種の講座を受けています。
それぞれの講座ごとに、事前課題と事後課題の提出が必須となっています。
仕事やプライベートの雑事に追われて失念しないよう、スケジュール帳にもデスク横のカレンダーにも「〇〇〆切」と赤字で記載しています。
しかし、提出日に間に合わず遅れてしまうこと2回。
実は昨晩提出した課題もなかなか取り組む時間を捻出することができず、〆切日も大幅に過ぎてしまい、今回は提出を断念しようかと思っていたものでした。
そんな時、事務局からこんなメールが届いたのです。
「事後課題については、ただいまお取組み中かと存じます。
師走で何かとお忙しい時期ですから時間の捻出も難しいことと思いますが、ご様子はいかがでしょうか?
次回講義の前に皆さんのシートを拝見すべく、先生も楽しみにお待ちになっています。
ご遠慮なくこれからでもお取組み頂き、できましたら〇〇日までにお送り頂けますようお願いいたします。」
このメールを見て、私は「やっぱりやろう!」と思ったのです。
「締切日過ぎてますよ~」でも「早く出してよ~」でもなく、「大変だろうけどギリギリまで待ってるからね~」という温かな心の声がメールから聞こえてきたからです。
眠たい目をこすりながら深夜に取り組むこと数時間。
翌朝の事務局の方の「受け取りました」メールが心を打ちます。
「お忙しいところレポートにお取組み下さりありがとうございました。たしかに拝受いたしました。12月もあっという間に過ぎていってしまいますね。次回もどうぞよろしくお願いいたします。」
私が提出日を大幅に遅れていて事務局さんの仕事を増やしてしまっているのに、それに対して小言を言われたことは一度もありません。
確かにこちらはお高い受講費を払っているお客様かもしれません。
しかし、提出日はお約束事。
守っていないこちらが悪いという引け目がありますから、上記のような丁寧なご連絡は頭が下がる思いです。
「人を動かす」とはこういうことなのだと思います。
「〇〇しなさい!」のような命令でも、「〇〇しないと大変なことになるよ」という脅しでもなく、ただ、相手の心に温かく呼びかける。
決めるのは相手。
ただこちらは働きかけるだけ。可能な限り相手が受け止めやすいように。
事務局ご担当者から受信したメールに感謝しつつ、「次回こそは提出日を守る!」と心に固く誓う私でした。