マネジメント・リーダーシップ

“自分なんかでも”──伊藤琉偉選手の謙虚な姿勢に学ぶ、チームへの貢献

「自分にできることなんて、たかが知れている」
そう感じながらも、チームのために一歩を踏み出す人がいます。

決して目立つ存在ではなくても、
特別なスキルがあるわけでもないと感じていても、
「それでも、いま自分にできることをやろう」と行動する姿勢は、
組織にとって、大きな意味を持ちます。

一昨日のプロ野球の試合で、まさにそんな姿を目にしました。

4月20日、神宮球場。
東京ヤクルトスワローズが、延長戦の末にジャイアンツを破り、
苦しいチーム状況の中で大きな1勝を手にしました。
この勝利の立役者となったのは、プロ2年目の伊藤琉偉選手です。

 

この日、伊藤選手は午前中に二軍戦にフル出場し、そのまま神宮球場へ。
代走で出場すると、8回にはプロ初ヒット、そして延長10回には劇的なサヨナラ打を放ちました。

ヒーローインタビューでは、静かに、そして少し照れながら、こんなふうに語っていました。

「自分が代わりになれるかは分からないけど…
なんとかチームに貢献したいと思っていました。」

その言葉には、控え選手としての立場やプレッシャーを受け止めながらも、
「自分なりに貢献したい」という強い意志がにじんでいました。

ビジネスの現場においても、
「自分にできることなんて…」と思うことがあるかもしれません。
役職がないから、まだ経験が浅いから、誰かの代わりにはなれないから――
そうやって一歩引いてしまいたくなる瞬間が、きっと誰にでもあるはずです。

でも、伊藤選手のように、「それでも自分なりに貢献したい」と一歩を踏み出す人が、チームを動かすこともあるでしょう。
むしろ、そうした“自分なりの貢献”こそが、組織にとっての大きな力になるのだと思います。

・“今の自分には力が足りない”と感じながらも、チームを思って行動する人
・役割や立場に関係なく、「誰かの力になりたい」と思って動く人
・期待されていない場面でこそ、静かに踏ん張る人

そうした“名もなき貢献者”の存在が、実は組織に大きな力をもたらしているのだと思います。

伊藤選手の姿勢から、そんな大切なことを学んだ気がします。

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