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「何を知ったか」ではなく「何を考えたか」

記憶学習のみで考えることをしていないと、イレギュラーなことへの対応が難しく、環境適応能力が劣ってくると言われています。

私は子供のころから算数の文章題が好きでした。あーだこーだと考えるのが楽しくて、高校生の時には文系であるにもかかわらず数Ⅲ(今はこういう言い方しないですね。)まで勝手に勉強したりしていました。そのお陰かどうかは分かりませんが、多少の突発的事象にはビクともせず、トラブルが起きると「待ってました!」とばかりにキラリと目が輝く、とよく言われます。トラブルが起こった瞬間に、「これはどうやって解決しよう」と頭の中で色々な考えが駆け巡り、それらを形にしていくのが楽しいのです。実際、トラブル対応している時はとても大変なのですが、周囲で見ている人たちは皆一様に、「楽しそう。イキイキしている」と言います。これは、子供のころから「考える」癖がついていたからなのかと、全ての事柄に対して簡単に答えを示さず、自分で考えるよう仕向けてくれた両親に感謝しています。

 

今、企業においてご相談事項として多いのは「すぐに答えを求めてくる」「イレギュラーに弱い」などが多くあります。これは新入社員に限らず管理職においても言えるようです。

思考のクセはなかなか簡単に修正できるものではありません。単一な答えを求めるお手軽さに慣れてしまうと、考えることが面倒くさくなり、そうすることが億劫に感じられるかもしれません。

だからこそ、インフィニテでお届けするプラグラムは、できる限り参加者の皆さんが「考える」時間を多く作るよう意識しています。講師としてお伝えしていることはたいした内容ではありません。多くは私の失敗談や、経験や調査からなる生事例です。また、正解がない、正解は1つではないなどのケースについて徹底的に話し合ったり、知識ではなく知恵を出し合いゴール(正解)を見出していくビジネスゲームを取り入れたり、アクティブラーニングを行っています。

大切にしているのは「何を知ったか」ではなく「何を考えたか」ということです。

残念ながら、新しい知識習得の場としては、インフィニティは殆どお役に立つことができないと思います。しかし、「何かを感じ」「何かを考える」ということについては、日々、プログラム構築において最も気をつけていることです。

私自身、「何を伝えるか」ではなく、「どうしたら視野が拡がり考えやすくなるか」に重きを置き、日々、考え続けていきたいと思います。

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