看脚下(かんきゃっか)
読んで字のごとく、「足元を見なさい」という意味です。
もっと深く言うと、「自分を知りなさい」「自分自身を見つめ直しなさい」という意味にも取れます。
玄関で靴を脱いで家に上がった時、振り返って自分の履物がきちんと揃えているかをしっかりと確認する。
乱れていたら揃える。
どんなに忙しい時でも、今日くらいは多少乱れていてもいいや、ではなく、毎日きちんと確認してそろえる。
靴を揃えるというその行動で、今日は慌てて脱いでるな、今日はきちんと揃えて脱ぐことができたな、などと心のゆとりを作って自分を見つめ直す。
一つの事に慣れてきた頃、誰かと親しくなってきた頃、そういうタイミングにこそしっかりと自分の足元を見つめて振り返りたいものです。
慣れに甘んじていないかな。今の状態で大丈夫かな。
そんな風に確認するゆとりと変わらぬ素直な心を持ち続けたいものです。
玄関を見ればその家がわかるとよく言われたものですが、実にその通りなのかもしれません。
看脚下
どんな時にも忘れずにいたいものです。