現状をしっかりと見つめて、一つずつ改善を積み上げ、
成長へと結び付けていく考え方。
「こうだったらいいな」「あんなこともできたらいいな」
と夢を見て理想を掲げ、そこにたどり着くためにどうしたら良いかと考え、
今を壊してでもそこへ向かおうとする考え方。
どちらが良い、悪いではなく、
どちらもありです。
会社の理念や、中計などは、後者が基本です。
ところが現場は基本的に前者で考えるのが一般的です。
ということは・・・
現場からしてみたら、トップの発想は、
現場の苦労や苦しみなど考えることもなしに
無理難題ばっかり言ってくる宇宙人。
かたや、経営からしてみたら、現場の文句は
先々の事など考えずに文句ばかり言って
こちらの主旨を理解しようともしないわからずや。
基本的に、「見ているところ」が違うのですから
普通にいけば、どこまで行っても平行線です。
経営は未来から物事を見て、現場は今を見ている。
もし、リーダーが中長期ビジョンでの計画実行を成功させたいのなら、
その「輝ける未来」「ワクワクする未来」を
いかに現場にも見せてあげることができるかが大切です。
「やれ!」で現場が動くのなら誰も苦労しません。
義務や縛りで現場を動かしても、いやいややらされた仕事には
高いパフォーマンスは期待もできず、
良い結果が生まれるとは思えません。
義務や強制の力よりも、夢や希望から生まれる力の方がはるかに大きい。
リーダーは決してそのことを忘れてはいけません。
そのためにしなければならない事。
それはリーダーが、トップが、常に夢を、希望を語り続けることです。
誰が何と言おうと、輝ける未来を、
そこに到達できたことを考えるだけでワクワクする未来を
語り続けることです。
本田宗一郎氏がそうであったように、
松下幸之助氏がそうであったように。
あなたはどれくらい夢や希望を語れていますか?