新たな取り組みのゴーサインになかなか腰が上がらないAさん。
色々理由をつけてはスタートを切らない言い分を主張するのですが、
ある日、「どうして、それをしないといけないんですか?」
とマネージャーにその不満をぶつけました。
今さら何言ってんだよ。
もう決まったことなんだから、つべこべ言わずにさっさとやれ!
と言ってしまいところを抑え、
マネージャーは何度も辛抱強く、Aさんが理解、納得できるように
言葉や表現を変えて繰り返し説明しました。
もう、いいんじゃないんですか?
やらせればいいんですよ!
Aさんの先輩は、Aさんの頑固さに苛立ち、マネージャーにこう促します。
しかし、マネージャーはAさんが納得できるまで
彼に向き合い続けます。
例えスタートが遅れたとしても、
本当に腹落ちして納得してスタートできたら、
最初の遅れなんて、すぐに取り戻せる。
けれども納得しないままスタートしたら、のらりくらり、
ゴールにたどり着くどころか、途中で昼寝してしまうかもしれないし、
とんでもない所へ行ってしまうかもしれない。
だから、A君自身が納得することが大切なんだよ。
その後、マネージャーの根気強い関わりの甲斐あって、
真に腹落ち納得できたAさん。
その後の猪突猛進ぶりは言うまでもありません。
ゴールへのコミット、ミッションへのコミットが強固であればあるほど
そのスピードは増すというものです。
成し遂げたいのはゴールへたどり着くことであり、
早くスタートを切ることではありません。
そのためには、取り組みへの納得感が何よりも大切。
それなくして、ハードワークに立ち向かうことはできないのです。