組織開発

孤独な営業こそ「チーム」が大切な理由

営業は、自分個人の努力と頑張りがモノを言う孤独な職種です。

営業に限らず、本来はどんな仕事であれ、
その役割と責任は、仕事を任された個人に紐づいており、
営業だけが特別ということはないはずです。

にもかかわらず、営業が「孤独」と感じるのは、
外(お客様)へ向かって一人で出かけていくスタイルが
そう思わせるのかもしれません。

外へ向かっていく。
それは、戦闘機が航空母艦から飛び立っていき、
疲れて、又は傷ついて帰ってくるイメージに似ています。

どんなにヨレヨレで帰ってきても、心と身体を休める母艦がある。
そこで仲間たちと語り合い、励まし合い、英気を養いまた飛び立っていく。
飛び立つ時はたった一人ですが、しかし決して一人ではない。
苦労を共にした仲間もまた、闘っている。
必ず帰る場所がある。
そこは、「帰りたい」場所であり、どんなに傷ついてもまた
次に向かう気持ちを奮い立たせてくれる場所である。
競い合う仲間がいて、厳しくも愛情溢れる上司がいて。
だから孤独な闘いであっても孤独でない。頑張れる。

私は、営業チームはまさに、航空母艦のような存在を期待しています。

勝手に戦い、勝手に休息し、良い影響を与え合う必要がなく、
ただ個人の能力を磨くことだけに注力するのであれば、
営業がチームである意味は全く存在しません。
個人成績だけに終始し、一人でやり抜けば良いのです。

しかし、人は弱い生き物です。
たった一人で戦うよりも、自分のしんどさや辛さを分かってくれる仲間、
苦労をともにできる仲間、励まし合える仲間、競い合える仲間がいることで
人は、それまで以上に力を発揮できるのです。
宅浪生より予備校生の方が、良い結果を出しやすいのはその最たるものです。
普段は異なるチームで互いにライバル同士のスポーツ選手が、
自主トレでは所属の違いなど気にせず互いに高め合うのも同じ発想だと思います。

営業成績はあくまでも個人に紐づくものですが、
チームが個人に与える影響は多大なものがあります。
逆に言えば、メンバーの営業成績が振るわない、
なかなかメンバーが育たないのは、
チームが機能していない、チームに問題がある場合が多分にあるのです。

その仕事が厳しければ厳しいほど、孤独であれば孤独なほど、
「チーム」が人に与える影響は大です。
孤独な営業ほど、「チームで戦う」「チームで結果を出す」ことを意識しなければ
突出した結果を出すことは難しいのです。

参考書籍:
『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』

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