マネジメント・リーダーシップ

リーダーに必要な退く勇気

物事を新たに始める時、そのアクセルを最初に踏み込むにはそれなりのエネルギーが必要です。
しかし、動くためのエネルギーが大きければ大きいほど、
立ち止まる、または引き返すためにブレーキを踏むには、より大きなエネルギーが必要になります。


周囲に強力をお願いして多くを巻き込みスタートしたプロジェクト
絶対にやり遂げると高らかに宣言して始めた取組み
周囲が俄然盛り上がり撤退など言い出せない雰囲気になっている事柄

どのような事柄も、時流・状況の変化や読み違え、想定外の出現などにより、
「このままではうまくいかない」となることはあります。

その時、方針変換ができるか、撤退の勇気を持てるかは
リーダーの器の大きさが試される場面でもあります。


今さら変えられない。
お願いした人たちに説明がつかない。
間違いや負けを認めることはできない。
方針(方向)変換や撤退できない理由の多くは、リーダーの個人的理由です。

進むか退くかの判断に迷った時ほど、リーダーは私心を捨てなければなりません。
撤退の判断ができなかったばかりに衰退、または滅亡に陥った例は
過去の歴史をさかのぼっても枚挙にいとまがありません。

撤退のデメリットを並べて無理やり進むことを選ぶのではなく、
進むことのデメリットも同時に検討し、撤退のメリットと併せて検討する冷静さがリーダーには必要です。




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