上司は、必ずしも自分より担当業務において優っているとは限りません。
あなたの方が対人能力は優れているかもしれないし、
プレゼン力もあなたの方が上司より上かもしれません。
あなたの方が知識も豊富で、
修羅場経験もあるかもしれません。
そもそも上司とは、あなたより仕事がデキル人を言うのではありません。
そうでない場合も多くあります。
また、すべての上司がマネジメント力に長けているとは限りません。
あなたの方が人間関係調整能力は優れているかもしれませんし、
管理能力があるかもしれません。
上司より自分の方が仕事ができる、マネジメントもできる。
どうしてこの人が私の上司なんだ。
この人を上司として尊敬することがなぜできるのか。
もしあなたがほんの1ミリでもこんな風に思っているとしたら、
それは、あなたの驕りというものです。
あなたは自分の方が優れていると思っていても、
上司の方が優っていることが必ずあります。
そのことに、あなたが気づいていないだけです。
ワガママで自分勝手、横柄な態度のあなたを
寛容な態度で受け容れている人間力。
常に温かなまなざしでメンバーのやる気を底上げし、
個々に応じた成長の機会を用意している育成力。
あなたが気づいていないだけで、
上司にはあなたにない優れた点、あなたがかなわない強みが
必ずあるのです。
どうしてこんな人が私の上司なんだろう。
そう思うあなたは、いつか、あなたが上司になった時、
どうしてこの人が私の上司なのだろうと思われるに違いません。
仕事はデキるかもしれないけど、人としては尊敬できない。
言っていることは正しいけど、この人のもとではやる気が出ない。
未来のあなたの部下は、あなたに対してこんな風に思うかもしれません。
どんな上司でも、また、どんな部下でも、相手が誰であれ、
すべてにおいてあなたが優っているということなどは決してなく、
あなたが見習うべき、学ぶべき点が必ずあるはずです。
そこに気づかず、不満を言うだけでは、あなたの成長はそこで頭打ちです。
上司より仕事ができると思えば、
進んで上司をサポートしましょう。
上司が苦手にしていることがあれば、
喜んで手伝いましょう。
そうすることで、あなたの力は今以上に磨きがかかり、
将来、あなたが上司となった時も、
喜んであなたのもとに集い、支えてくれるメンバーで
充実の日々を過ごすことが必ずできるはずです。