サッカー三浦知良さんの「リーダーのあるべき姿」というコラムが
新聞連載されていたのですが、強く印象に残っている回があります。
プレシーズンの鹿島との練習試合。
小笠原満男選手が休むことなく周りを鼓舞し、同時に励ましていた。
優勝も、それを逃す経験もした選手が率先して行動して声を出す。
ああいう存在がいるから鹿島は強いんだ。
(中略)
20歳のヒデ(中田英寿氏)は当時から指示されずともすごく高い要求を周りにしていね。
衝突も辞さず、物おじせず、言うべきことは言う。
おのずとリーダーシップを発するというか。
練習での声については
「とにかく出し続けることで、やがて意味ある意見も出せるようになる」
という見方もあるみたい。
(中略)
文句も言わぬイエスマンの選手が、
腹の中では「負けて、この監督が早く辞めないかな」と
思っていないとも限らない。
逆に要求の高い選手は、それだけ真剣に突き詰めていることが多い。
煙たいくらいの選手の方が、監督と同じくらいチームの勝利を考えていて、
頼りになったりもする。
自己本位に見えても勝つために言える人。
それもリーダーのかたちです。
声高に意見を主張する人を煙たがって、
イエスマンだけを周りに置いていませんか?
みんな従順に飼いならしてメンバーの声を封じ込めてしまっていませんか?
メンバーの声を出させるようなリーダーでなくてはいけません。
それが煙たいくらいにうるさくても。
また、年齢やポジションには関係なく、
誰もが声を出せるような環境を作らなくてはいけません。
それがチームの勢いに繋がるのです。