経営幹部育成

ケーススタディとケースメソッドの違い~経営層を目指すならどちらが良いか

大人に有効なアクティブラーニングの代表的手法に
ケースメソッドがあります。

ケーススタディ(事例研究)とケースメソッドは似て非なるものです。

ケーススタディは事例研究の文字通り、
過去の事例(ケース)で、その当事者がどのように考え行動し、
その結果どうなったのか、成功事例や失敗事例を学び(研究)、
自らのビジネスに転用します。
偉大な経営者の自伝や、成功企業が取った施策を分析して学ぶのは
成功事例を学ぶ典型的なものです。
同じ書籍でも、『失敗の本質』は失敗事例から学ぶものですし、
不祥事や衰退企業を分析して学ぶのも失敗から学ぶものです。

ケースメソッドにもケース(事例)はありますが、
そこに「結果」は存在しません。
ケースは、登場人物が置かれている状況が描かれている物語となっており、
「さて、本当に困った」で終わっています。
ケースを読んだ人は、その主人公だったらどうするかを考え、
その場にいる人たちとそれぞれの考えを討論し、
分析力、論理的思考、意思決定力などを磨いていきます。

ケーススタディには結論があり、ケースそのものを学ぶのに対して、
ケースメソッドに結論はなく、ケースから実践的な力を学び掴みます。

ケーススタディは単独での学びが可能ですが、
ケースメソッドは討論することで自己の学びを深めていくため、
複数の他者の存在(学びの共同体)が必要となります。

どちらが良い、悪いではありません。
どの手法も万能ではなく、それぞれの強み、効果的場面や対象があります。

職務遂行力や人間関係調整力を鍛える時期は
ケーススタディがより効果的かもしれません。
概念構築力や意思決定判断力を鍛える場合には
ケースメソッドが圧倒的に効果的でしょう。

適切なケースと良質な学びの共同体を併せ持つケースメッソドでの学びは、
ミドルマネジメント以上、特に、トップマネジメントを目指す人たちに
上質な学びをもたらします。

知識やスキルは既に一定のものを持っている。
更に概念構築や判断力を鍛えたい。論理的思考を磨きたい。
そう思うなら、ケースメソッドを手法とした学びの世界に飛び込むことを
強くお勧めします。



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