マネジメント・リーダーシップ

異なるイメージ、異なる理解度

25㎝×25㎝の白い布があります。

こう聞いた時、あなたはこの白い布に何をイメージしますか?
ハンカチ?
布巾?
ランチョンマット?

先日、こんなことがありました。
「ネームテントを作りたいので、机の上のA4用紙を四つ折りにしてください。」と縦四つ折りをお見せしながら場に話しかけました。
すると、それを見ずに耳だけで聞いていた人が直角四つ折りにしたのです。

   縦四つ折り

   直角四つ折り

 

 

 

 

 

 

そう!
当たり前の事なのですが、同じ言葉を聞いても人によってイメージすることは違う。
そして理解度も違う。
布や四つ折りでさえこうなのですから、複雑な事柄だとなおさらです。

言ったじゃない!
説明ちゃんと聞いてんのか?

こちらの説明不足を棚に上げて、こんな風に言っていませんか?
言う方は自分がすでに頭の中にイメージを抱いていますのでそのつもりで話をしていますが、話の受け手が必ずしも同じイメージを抱いているとは限りません。
ですから、ちゃんと受け取ってほしいのであれば、説明する方がちゃんと具体的に説明する。誤解がないかどうか、相手が抱いたイメージや理解を確認する必要があるのです。

分かった?
大丈夫?

これでは確認したことにはなりません。

どんなふうにイメージしたか教えて。
もう一回、あなたの言葉で言ってみて。

こんな風に具体的に説明をお願いするのです。
そこで初めて相手の抱いているイメージや理解度が分かるというものです。

「あいつ、鈍いんだよな」
「理解、悪いったらありゃしない」

そんな風に思っているあなた。
それは相手が悪いのではなく、あなたの説明に落ち度があるのかもしれませんよ。
相手を責める前にこちらの説明で十分かどうか、我が身を振り返りましょう。

あの日以来、私はネームテント作成の際には「A4を縦に四つ折りに」と言うように修正しました。
相手が受け取りやすいボールを投げる。
ボールを受け取ってほしいのですから、投げるボールに気を遣うのは当然のことですね。

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