組織開発

いくら時間をかけてでも

朝のトップニュースが嵐の活動休止宣言という日本の平和さに何とも複雑な気持ちを覚えながら、見るともなく見ていた彼らの記者会見の受け答え内容に、自然と引き込まれしまいました。
中でも印象深かったのが、桜井君が答えたフレーズです。
「いくら時間がかかっても、いや、いくら時間をかけてでも、全員が納得するまできちんと話し合っていこうと思った。」

「いくら時間がかかっても」と「いくら時間をかけてでも」では、言葉はほんの少しの違いでも、意味合いは天と地ほど違います。

前者は結果的に時間がかっかてもまあ良しとしましょうという受身的な意味合い。
後者は望む結論に至るのならば時間をしっかりかけようという能動的意味合いです。

彼らが時間をかけることを厭わず話し合ったのは、グループの将来について。
企業で言うならば、変革期を迎えて新たな岐路に立たされた組織のビジョン・ミッションなどについてというところでしょうか。

「これで決まったからやって。」
「多数決でこうなったから。」
「会社の方針だから。」
こんな風に言うのは簡単です。
けれどもそこには、納得も腹落ちもありません。

「全員が納得するために」
と5人は言っていました。
彼らの発言の端々には、チームビルディングに必要な大切なポイントがたくさん溢れ出ていました。

あなたはチームのメンバー全員の納得を得た方が良い事柄について、どれくらい時間をかけて話し合っていますか?
チームの絶頂期において、それに水を差すような発言を誰かがすることに他のメンバーは聞く耳を持ち、きちんと向き合うことができる関係性を担保していますか?

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