マネジメント・リーダーシップ

遠隔地マネジメント~「声」を聴く

これからの時代、チームはいつも同じオフィスに集い、顔を突き合わせて仕事をする環境にある方が少なくなってくるかもしれません。
働き方改革の推進により勤務体系や勤務場所も多岐にわたってきていますし、リモートオフィスが大企業でも当たり前になりつつあり、それらの環境下におけるマネジメントに頭を悩ませるマネージャーさんからのご相談も多くなってきました。

けれどもこれって最近降って湧いた話ではなく、ずいぶんと前から、例えば、「お客様先に常駐しているメンバーに対してのマネジメント」とか、「広域(例えば九州全体とか)のマネジメント」などの場合、いつも顔を合わせているチームメンバー同士のようにいかずに悩んでいるとご相談を受けることがありました。

いつも顔を合わせていても、そうでなくても、基本は同じだと思います。

メンバーの話をよく聴く事
メンバーの気持ち、考えをよく聴く事
メンバーの感情を受け止める事

この3つはどんな状態であっても決して怠ってはいけません。
そして、遠隔地マネジメントだからこそ一層アンテナを立て、その感度を磨きたいのが、「メンバーの声を聴く」ことです。

メールやチャットなどの文字情報は、ある意味、嘘をつくことができます。
顔(表情)や身振り手振り、言葉もごまかしができます。
しかし、声は嘘をつけません。(ウソ発見器がそうであるように)
だからこそ、メンバーの「声を聴く」感度をギリギリまで磨くと共に、自らの思いも声に乗せるトレーニングが必要です。

電話であれ、Skypeやzoomなどを使っての会話であれ、視覚情報を一切シャットアウトして相手の「声」に全神経を集中させ、「この声は何を語っているのか」、その言葉に乗っている相手の思い・感情を読み取ってください。
いきなりは難しくても、トレーニングをしっかりと積めば、誰でもどんな人でも、相手の声から情報を掴むことが必ずできるようになります。
最初は「おはよう」「お疲れ様」などの短いフレーズから相手の気持ちを読み取る練習を始めるのが良いでしょう。

「おはようございます」とオフィスに入ってきたメンバーに、「おはよう!何かあった?疲れてるみたいだね。」と返事して、驚かれることがよくありました。
「なんでわかるんですか?!」
「声でね。」

そう!
「目は口ほどに物を言う」ではありませんが、「声は言葉以上に真実を語る」のです。

あなたの声を捉える感度は10点満点中何点ですか?
感度アップのために、どんなことを試みてみたいと思いますか?

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