マネジメント・リーダーシップ

最初はみんな、奇人変人

新幹線の車内広告に、印象的なものがありました。

今では当たり前の、走り高跳びの背面跳び。
最初にそれを跳んだ選手を見た周囲は、「変なの」「なんだ?」
とみんな彼を笑ったそうです。

誰もやったことがない新しいコトをしている人は、
周囲から見たら変わった人。変な人。
まさに、「奇人変人」に映ったのでしょう。

それでもそんなことはおかまいなしに彼は練習を続け、
オリンピックで見事金メダルを獲得した時、
これまでの笑いが 大歓声に取って代わったそうです。


新しいこと、前例にないことをしようとする時、
これまでを踏襲しようとする人たち、
安全領域のコンフォートゾーンから抜け出すことを良しとしない人たちから見ると、
新たな挑戦者は奇人変人以外の何物でもありません。

ずいぶんと前になりますが、私も当時勤めていた会社で
ある新たな取り組み、それは業界的にもきっと新しい(今では普通なのですが)
取り組みをしようとしたとき、寄って集って変わり者扱いされました。
挙句の果てには、「チームの輪を乱すからやめてください」とまで言われたのもです。

私は背面跳びで走高跳の世界に革命を起こした選手ほどには
メンタルが強くはなかったので、一人で頑張り続けることは難しいと感じました。
でも、自分が良いと思って始めたその取り組みを続けたかったし、
やってみなければわからないけど、きっと、お客様のために、会社はもちろんのこと、
業界全体にもきっと広がるんじゃないかと思っていました。


そこで、「仲間」を作ったのです。
一人ではしんどくても、二人なら、気持ちを分りあえる仲間がいれば、
頑張れると思ったからです。

イノベーションが生まれづらい、新しいことに挑戦しづらい環境は、
はみ出してしまうこと、奇人変人扱いされることへの恐れが
一つの要因としてあると思います。

でもね、最初はみんな、奇人変人なんです。
それでも、変化点を超えた時、奇人変人からヒーロー、ヒロインになる。
変化点を超えるためには、「続けること」しかありません。

続けるために必要なコト。
それは、人それぞれあるでしょうが、そのことへの強い思いと同時に
メンタルの強さもあるでしょう。

一人では無理でも仲間を見つければいいのです。
二人で奇人変人なら、それも笑ってやり過ごせるというもの。


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