「3営業所に対して均等に関わりたいんだけど、
なかなか時間が取れなくて・・・」
3つの営業所を統括しているA部長の目下最大の悩みは、
物理的時間的制限の中で、いかにやりくりして、
均等にそれぞれに関わるか、ということでした。
「阻害要因は何がありますか?」
考えられることすべてを洗い出して書き出し、
視覚化して確認してもらいました。
「結局、自分の問題なんだよな・・・」
ポソリと呟くA部長。
お話を聞いていると、
A部長がやりたい事と実際に物理的に可能な事には
大きな乖離があるように感じました。
そこで私から更に質問してみました。
「3営業所、均等でなければいけないんですか?」
最初、鳩が豆鉄砲を食ったような表情をしていたA部長でしたが、
そのうち笑い出しました。
「そうだよね、そうだよ!勝手に均等って思い込んでて、
そもそも、3つを見ると決まった時、自分の中で比率は決めていたのに。
均等である必要ないんだよ。」
そして話はどんどんと具体的に進み、行動計画が考えられました。
アレコレ色々と考えて行き詰ってしまった時、
「もう、ダメだ・・・」「限界・・・」
となりがちですが、こんな時こそ、
そもそもの前提を疑ってみる
というのは大切なコトです。
私たちはいつの間にか自分で勝手に作った思い込みにとらわれて、
でも実はその思い込みは、大いなる勘違いだったり、
本当は全く必要のない考えだったりすることがあるからです。
行き詰ったら、困ったら、
前提を疑ってみる。
これ、結構お勧めです!