禅語から学ぶリーダーのあり方

「三人同行、必有一智」苦手な人からこそ学びなさい

三人同行、必有一智(さんにん どうぎょうすれば かならず いっちあり)

三人の仲間がいれば、その中に自分の師となる人が必ずいるという意味です。

「え~ うちのチームは7人だけど、自分の師となるような人はいないなぁ。」
もしそんな風に思った人がいたなら、そんなあなたの目は曇っているか、奢っているかのどちらかに違いありません。
自分の周りの人は皆、師です。
嫌いな人も、苦手な人も、自分よりキャリアが短い人も、自分より成果が出ていない人も。
何をその人から学ぶかはそれぞれです。
反面教師という捉え方もあれば、スキルではなくあり方という捉え方もあるでしょう。
新人からは素直さや純粋さを思い出させてもらうかもしれないし、苦手な人からは見たくない自分のネガティブな部分に気づかせてもらえるかもしれません。

今はもうそのような感情はないのですが、少し前まで、私には天敵とさえ思える苦手な人がいました。
同じマンションに住む方なのですが。
何かにつけて私に難癖をつけてくれるその方は、近所でも有名な方なのですが。
イヤでイヤでたまらなかったのですが、その方ですら師であると心底捉えることができた時、つけられた難癖さえも、「そういう見方もあるのか」「他人目線で考えるとそう見えるのね」「この人の〇〇の部分での一途さは、見習う価値はあるのかも」などと思えるようになったのです。
そうすると不思議なもので、顔を合わせるのがイヤで遠くにその姿を見かけた時は隠れてさえいたのに、今は私から笑顔で挨拶ができるようになり、苦手・嫌いという感情はだんだんと薄れてきました。

三人同行、必有一智

それはある意味、嫌いな人、苦手な人からこそ、多くを学びなさいという裏メッセージなのかもしれません。

あなたが最も苦手な人、嫌いな人をイメージしてください。
あなたはその人から何を学びますか?

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