法人様

株式会社阪急交通社 様

インタビュー:人事課人材開発係 課長 神谷真紀子様
プログラム:コロナ禍のモチベーションコントロール術

コロナ禍で社内に不安感が漂っていた

コロナ禍の影響で旅行業界の仕事もなくなり、
計画休業を取る人、出向する人など、同じように働く様子ではなくなり、
徐々に不公平感みたいなものと、将来この旅行業界はどうなってしまうんだろうという不安などが
社内に漂っている空気感がありました。
それを少しでも自分ごととして、人のせいにするのではなくて自分ごとで考えて、
少しでも良い方向にチームとしても会社としてもあるといいなと思っていました。

正論だけでなく、現場を理解して寄り添いながら
必要な事を言ってくれる

Lady JATA(日本旅行業界の女性活躍推進分科会)で尾藤さんのお話を伺って、
その時にとてもストンと落ちたのです。
尾藤さんの人柄とかもあるんですけれども、一番は「想い」がすごく強く伝わったんですね。
理論ももちろんお持ちですし、業界のこともよくわかっていただいていました。

でも一番は、現場の痛みをすごく感じてくださっていたのが大きかったです。
思いが強く伝わったのですね。
ただお話をするというのではなくて、
きちっと我々のその悩みや状況を聞いていただいて、
それに対して共感して、
「そうそう、でもね」という正論だけでなく、
「そういうこともあるよね、わかる。大変だよね。」
「こういうところは問題じゃないの?」
と寄り添って、
でも言うことは言っていただいたところがすごくありがたかったんですね。

「変えられるもの、変えられないもの」の考え方も、すごく私は響きました。
「そうだよね」と思ったんです。
そこで何か引っかかっていたり、そこで無駄な時間や感情を使っていたのかな、
ということがすごく腑に落ちたんです。

頭では分かっている事を尾藤さんから改めて言ってもらって整理して、
そこでやっぱりいつまでも引っかかっていたり、囚われると時間がもったいないし、
やっぱり良い事全然ないなっていうのがあり、
それを社内でもみんなにわかって欲しいなと思いました。
それをうまく尾藤さんが伝えてくれると思い、ぜひお願いしたいと思いました。

課題意識を持っての参加型研修をしたい

工夫したことは、
ただ一方的だとこういった研修はうまくいかないというか、そこで終わってしまいます。
今後に繋げていくためには、やはり双方向のやりとり、
課題意識を持っての参加型の研修がいいと思いました。
尾藤さんにご相談したら、「任せて」という形で本当にうまい具合に引き出してくださいました。
引き出す力を持っていらっしゃると思うんです。
参加者の気持ちや考えをうまく引き出しながら、
一方通行ではなく双方向、多方向の研修ができたらというところは、
工夫したというよりも尾藤さんに頼りました。

苦労したことは、
本来もう少し聞いてほしい人がいましたが、時期的に難しいこともあり、
集客は少し苦労しました。
ただ聞くだけのセミナー形式よりも参加型の研修の方が
どうしてもハードルが上がるというか、参加しづらいところがあります。
そこは丁寧に説明したつもりですが、在宅勤務の環境下で直接こちらから話ができないので、
参加しやすくするハードルを下げるのが難しい点でした。

マネージャーはチームへ与える影響が大きい

上司がチームに影響する範囲が広いと思いますので、
マネージャーさんにそういうことを知ってもらいたいと思っています。
チームの成績を上げるだけではなくて、
力のあるチームを作って欲しいというのが一番の思いで、
もちろん全員の方に受けてもらえたらよかったんですけれども、
まずはマネージャーからという意識がありました。

感情の整理ができたから、「聞こう」と思えた

コロナ禍ですので、
「今苦しいよね」「苦しいのはなんで苦しいのか」「どうしてつらいのか」
というところから入っていただいて、
まず「しょうがないじゃない」ではなくて、
「どうして苦しいのか」というところから入っていただいたのは良かったです。
それが受講者にとっては「聞こう」という気持ちになったと思います。

まずは「大変だよね」「今つらいよね」というところから、
でも、「どうしてそうなのか」と順を追って問われることで、感情の整理ができました。
整理ができて、「じゃあ、本当はどうしていったらいいの?」という進め方なんです。
正論をいきなり突きつけられるとなかなかついて行けないと思いますが、
まず「今、大変だよね。苦しいよね。」というところから、
「じゃあ、どうしていこう」と共感していただきながら進めていただけるので、
そこがとても良かったと思っています。

受講前にアンケートを取っていただいたのもすごく入りやすかったと思います。
アンケートのお陰で参加前に自分の気持ちに向き合う事ができたようです。

オンラインでも積極的話し合いができる

受講者は初対面同士の人もいましたが、
非常に上手く尾藤さんのサポートとリードにより、
すごく話ができたと、後で参加者から聞きました。
初対面で、しかもZoomのブレイクアウトルームで
いきなり話を弾ませるのはなかなか難しいんですよね。
結構だんまりということがあるのですが、
そこでみんなが真剣に話をしてくれてたのは、とても良かったです。

非常に積極的に話し合いができて、かつ、
「こんな研修だったらもっと参加すればいいのに」
という思いも参加者から聞けたのは驚きでした。
「オンラインでもこんなふうにできるんだ」と思いました。

事前の細かな打ち合わせがありがたい

「こうすれば良かった」と、逆にそうならないように、
尾藤さんがきっちり我々のニーズや何が困っているかを聞いてくださったのでありません。
事前の打ち合わせを細かくはされない講師の方もいらっしゃる中、
きちんと細かく打ち合わせもしてくださったので、
大きなズレとか、違うよねということはなかったです。
時間が足りないところは想定通りでした。
やはり、事前の打ち合わせが非常に私どもは助かりました。

モチベーションは自分でコントロールするもの

まだリモートや出向などが続いているので、しっかりと把握はできていません。
けれども今回の参加者が、学んだ事を広めてくれればいいなと思っています。
1回の研修なのであくまでも「きっかけ」です。
それで大きく変わるというのはなかなか難しいと思います。
ただ、社内誌に載りましたので、
「そういう考え方、方法論が必要なんだね」という声は参加者以外から聞こえてきました。

「モチベーションが他人から与えられるものだとモチベーションを保てないよね。
これって自分でコントロールするものなんだ。」
と社内誌を読んだ人の声がありました。
社内誌に載せたことはよかったようです。

本当は継続して、もっと階層を広くして行えば、目に見える変化があると思いますが、
今回はスタートとして、まず、少しでも考えるきっかけになったんじゃないかなと感じております。

イキイキ働いて未来を感じられる職場をつくりたい

いつも目指しているのは
「イキイキ働ける」
「イキイキ働いて若い世代が未来を感じられる職場」
を目指して、そうなるように感じながら育成をしております。

今はコロナ禍で気持ちが落ちてしまっていますが、
その中で明るい話題として、昨年入社した2年目社員達のことがあります。
厳しい状況を分って入社しているのですが、
昨年1年間をとてもたくましく過ごしてくれています。
この状況でも前向きに働いていたり、チャレンジしているというのは希望が持てるのかなと、
私自身は思っております。

現場を理解し、「一緒に解決したい」と思ってくれる

現場をわかってくださる人がやっぱりありがたいですね。
現場感というのでしょうか。
中には理論と上から目線の方とか、そういう方は現場から外れている気がします。
実際の現場にいると、理論だけでは片付かない難しい部分もあります。
理想ばかりじゃなくて、
そういう現場の苦しいところ、しんどい所をわかってくださる方がありがたいです。

尾藤さんは今の当社の課題とか、本音のドロドロしたこともお話をしやすいですし、
わかってくださるのかなと思います。

やり方を持っていて、鉄板の方法もあって、
当社の悩みを横に置いて一方的にそれらを押し付ける方も中にはいらっしゃるんです。
やはり、きちんと細かくヒアリングしていただいて、
「一緒に解決したい」と思って下さる方だと安心してお任せできると感じます。

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