ケース1
A:「ついつい、うるさく言っちゃうんですけど、
それがメンバーのやる気を逆に奪ってるんですね・・・」
B:「そうかもしれないね。じゃあ、明日からどうする?」
A:「うるさく言うの止めます。」
ケース2
A:「本当は自分が傷つきたくないから
正面からちゃんと向き合っていなかったんです。」
B:「そっかぁ。じゃあ、どうする?」
A:「ちゃんと向き合います。」
アリがちな会話ですが、
ケース1もケース2も、これではうまくいかない可能性大です。
適切な行動がすぐにできるなら、とっくの昔にできているはずです。
できないから困っているのです。
できないから「今の状態」なのです。
最も大切な事は、「〇〇のために何をする?」です。
それを止めるために何をする?
それをするために何をする?
ケース1
「メンバーに口うるさく言うのを止めるために、何をする?」
ケース2
「正面から向き合えるようになるために、何をする?」
「止める」「する」は動詞なので行動目標と捉えてしまいそうですが、
これらは得たいゴール(結果)です。
口うるさく言うのを止められた状態、向き合えた状態 と言い換えれば
分かりやすいですね。
その状態を作るために何をするかを考えることが大切です。
「口出ししそうになったら深呼吸する」
「メンバーを信じるために、彼の良いところをノートに書き出してみる」
「挨拶は自分から声をかける」
「週に1回はランチを一緒に取り仕事以外の話をする」
「僕は『眉間に皺を寄せない』という行動をします。」
でも悪くはわりません。
しかしできれば、「~する」行動をお勧めします。
なぜならば、人間は「~しない」計画よりも
「~する」計画の方が取り組みやすいからです。
「~しない」は忍耐が伴うので、しんどさが増すようです。
「~しない」代わりに「~する」と考えると良いでしょう。
ケース1
A:「ついつい、うるさく言っちゃうんですけど、
それがメンバーのやる気を逆に奪ってるんですね・・・」
B:「そうかもしれないね。
じゃあ、明日からどうする? うるさく言うのを止めるために何をする?」
ケース2
A:「本当は自分が傷つきたくないから
正面からちゃんと向き合っていなかったんです。」
B:「じゃあ、どうする? 正面から向き合えるようになるために何をする?」
〇〇してしまう、または、〇〇できない から困っているのです。
ですから、あなたの問いは「じゃあ、どうする?」ではなく、
「〇〇しないために(又はするために)何をする?」です。
あなたの質問一つで、メンバーの行動や結果は全く異なるものになるはずです。