「上から目線」と感じさせる物言いをしている人の多くは、
自分が上から目線のつもりはありません。
にもかかわらず、聞いている人にそう感じさせてしまうのは原因があります。
例えば、「Aさんはどうしてそう思うの?」の質問でも、
言葉に言外の意味が秘められていると、
聞いている相手には全く違って聞こえてしまいます。
①(うわぁ!そんな風に思いもしなかった。
どうしてそんな風に思い当たったのか、知りた~い。)
Aさんはどうしてそう思うの?
②(また訳の分かんないこと言ってる。
どうしていつも、変な事ばっかり言うのかなぁ。)
Aさんはどうしてそう思うの?
( )の部分は音として発せられていない心の中の言葉です。
音になっていなくても、思いは言葉に乗り移って相手に伝わるのです。
①であれば純粋な関心から発せられた言葉として受け取られますが、
②は馬鹿にされた質問、すなわち上から目線の質問に聞こえます。
②の特徴は、相手をジャッジ(評価)していることです。
しかも、決して良いようにジャッジしておらず、
その思いが上から目線的発言に相手には受け取られます。
そうならないようにするには、ジャッジをしないことです。
純粋に、相手の関心に関心を持って言葉を発することです。
もし、自分も上から目線の可能性があると心当たりがあるならば、
ジャッジ癖がないかを振り返ってみましょう。
もし、ジャッジ癖があると自覚があるならば、
間違いなく上から目線発言と相手は感じているでしょうから
まずは、ジャッジ癖を改めましょう。
ポジションが上であろうと、教える側であろうと、
上から目線な発言は、決して相手に良い影響を与えません。
そうではなく、どんな相手にも、どんな時にも、
相手が受け取りやすい言葉を発することができる人でありたいものです。