コーチチングを受けて抱いた違和感が私の中で次第にむくむくと大きくなり、息苦しくなってきました。
それはコーチの問題ではなく私自身の内部に潜んだ問題なのですが、このまま続けていてはダメだと私の中でウルトラマンのカラータイマーが点滅し始めました。
普段、仕事ではずけずけとモノを言うくせに、こと、プライベートとなると言いたいことが言えなくなってしまうことがあります。特に、相手の事が大好きだったり、すごく尊敬していたりすればするほど、「嫌われたくない症候群」が活動し始め、口をつぐんでしまうのです。
私はコーチの事が大好きです。女性として、人生の先輩として、尊敬しているし憧れもしています。
コーチを引き受けてもらえると二つ返事で了承を得た時には嬉しくて泣いてしまったほどです。
そんな大好きなコーチに、私が感じている「違和感」をどのように伝えるか。
仕事であれば何の躊躇もなくできることなのに、2日半悩みに悩んで、それでも伝えなければとの必死の思いで勇気を振り絞って私の中のモヤモヤをできるだけ詳しくメールでコーチに伝えました。本来であれば、きちんと向き合って口頭で伝えるべきことなのですが、どうしても勇気が出ず、メールになってしまったのです。
もしかしたら、すごく気を悪くするんじゃないか。嫌われるかもしれない・・・
しかし!
コーチの反応は私の想像を裏切りました。
由佳さんは、ややこしい奴でも、我儘でもありません!! コーチングは、会話を重ねる中で、関わり方を変えていくことはとても自然なことです。そこについても扱える信頼関係こそが重要です。正直にお話しくださって、とても嬉しいです! でも、やはり私は反省しています。
(中略)
そして、よくぞ言ってくださいました。ありがとうございます。 今後も、こんな感じで違和感を話し合いながら進められたら嬉しいです。
コーチからの返信を受信後、コーチの温かい言葉に感激してしまい、すぐに電話をかけました。
「こんなことくらいで嫌いになったり関係がおかしくなるはずないでしょ? まだ私の事、信用してもらってないのかな?」
コーチが笑いながら言いました。
信用していない・・・
「そんなことはない!」と言いたいところでしたが、突き詰めて言うとそうなのかもしれません。
嫌われるかもしれない。気分を損ねるかもしれない。と思うのは、相手に対して抱く疑心暗鬼な状態が思わせるもので、まさに、「信用していない」からに他ありません。
では、なぜ信用できないのか。大好きだし尊敬しているのに・・・。
それは、自分に自信がないからなのかもしれません。もっと言うと、飾り立てた自分に自信を持つのではなく、ありのままの素直な自分を、自分自身が100%受け入れきれていないために、ほんの数パーセントのほころびが不安材料となって、相手への信用にケチをつけてしまうのです。
信用できない相手が悪いのではなく、信じられない私に問題がある。
相手を信じるということは自分が強くなくてはできないんだ。
どんなに相手が心を開き懐深く受け止めようとしてくれても、こちらが臆病なままでは信じることはできません。
強くなるとは、鎧を身にまとい武器を持つことではなく、「ありのままの自分を100%そのまんま受け入れてそんな自分を大好きになる」ということです。
そして、そんな自分を受け入れてくれている相手だからこそ信じることができるのかもしれません。
「まだ信じてもらえていないのかな?」
コーチがそう言った時、信じることができていなかった自分を大いに恥じました。
まだまだ未熟だな、私。
人を信じるとは時として本当に難しい。
でも、それは相手に問題があるのではなく、自分自身との闘いなのだと思います。
それに気づかせてくれたコーチ。
ありがとうございます。