人間力

「伝えたい」なら気をつけるべきこと

人は、何のために話をするのでしょうか。自分が何かを言いたいだけなら、どれだけ早口でわかりづらい表現を多用しても構いません。しかし、「何かを伝えたい」「理解を得たい」「共感してほしい」「興味関心をもってほしい」など、相手に何かを望むなら、あなたが発した言葉が相手の心に届かなければいけません。相手が頭で考え、消化することができる余裕を与えてあげなければなりません。

言いたいことを言ったから伝わるのではないし、関心を持ってもらえるのでもありません。心に響いて、頭の深い所で考えてもらうことができて初めて伝わる、理解してもらう、共感を得ることができるのです。
あまりにも早口だと、聞いている人に疑問さえも生まれません。疑問や質問が出るのは、理解しようとするからであり、聞きたいと思う話し方でなく、ただ一方的にまくしたてる、早口で何を言っているかわからない、専門用語や外国語単語を多用して話すなどでは、聞きたいどころか雑音から逃げ出したくなるというものです。

もし、あなたがメンバーに何か伝えたい事があるのなら、あなたの話し方スタンスを貫くのではなく、相手が受け取りやすい言葉遣い、スピード、雰囲気作りを行う必要がありません。
相手に何かを伝えたいと思うなら、一方的な言葉の押し付けではなく、受け取ってもらうための相手への配慮が必要です。
部下だから当たり前。聞こうとする姿勢がない。わからなければ聞くべきだ。などはすべてあなたの傲慢であり、伝わる伝え方ができないあなたに非があるのです。

あなたは何のために話をするのですか?
ただ言葉を発したいだけなら、どのような話し方でもそれは自由です。しかし、何かを伝えたいと願うなら、相手への配慮と思いやりなしに、相手の理解を得ることは難しいと考えます。

タイトルとURLをコピーしました