誰だって変わることができる

成長したいならコビトを育てよう

成長したい!と思うなら、自分の中のコビトを育てましょう。コビトとは、「自分自身を冷静かつ客観的に見ることができるもう一人の自分」です。

コビトの育て方は、自分に問いかけるスキルを磨く ②振り返りの習慣をつける です。 

「できた」「できなかった」「10点満点で7点だった」これらは振り返りではありません。 「お客様に上手く説明できなかったのは、前回のミスが尾を引いて勝手にビクビクしてしまっていた」と事実のチェックだけでなく、その事実(結果)の大元の原因もしっかりと掘り起こすことが大切です。更に踏み込み、「気づいたこと、感じたこと。何を学んで次にどう活かすか、どのように改善するか。誰のサポートをどのように得ると良いか」までを考えることが、振り返りです。

これには自分に問いかけるスキルが必要となります。「学習者と批判者」の問いかけ例を参考に、自分に問いかけるスキルを磨くことで、振り返りがとても有意義なものとなります。

さらに、その振り返りを「見える化」することが大切です。見える化することで、分かっているようで本当は分かっていない自分の傾向が驚くほどはっきりと見えてきます。頭の中だけで振り返るよりも、見える束を作ることで、自分がこのまま続けていけば良いコト、意識して改善するコトが明確になります。

かつて私が嫌いで仕方なかった、そして書かなかった「営業レポート」で求められたのは、事実(結果)のみでした。「面談者 A課長 商談時間30分。〇〇を提案。感触良好。結果は2-3日でわかる」管理したい上司のためにだけ書かなければならない私にとっては何の意味もなさない事実だけのレポートは、面倒くさいものでしかありませんでした。

もしこのレポートが事実だけではなく、コビト強化につながるものだったとしたらどうでしょう。
「A課長と面談。B部長の同席もお願いしていたが「マストじゃないんでしょう?」とA課に言われて叶わず。アポの際「ダメもとで」という弱気な気持ちがあった。」
「〇〇提案をプレゼン。感触は良かったが、不安が残る。準備不足で説明があいまいになったところがあった。気心がしれたA課長担当ということで、甘えていた自分がいた。」
書いている本人はコビト(自分の中の自分トレーナー)を育てることができますし、結果に対する本当に必要な手の打ちどころが明確になってきます。サポートする側(上司や先輩)も、その人に必要な対策がはっきりとします。

例えば、「準備不足」という同じ事実であっても、Aさんは相手に甘えていた、Bさんは他の案件と重なって時間が全く取れなかった、Cさんはこの仕事に乗り気ではなかった、など、その背景は全く異なります。コビトが育つことで「本当の原因」を簡単に見つけることができ、成長に繋がる次の行動をどんどんと考えることができるのです。

自分に問いかける振り返りを習慣化しましょう。振り返りを見える化するために、「振り返りノート」を書きましょう。悪しき習慣の改善に、良き習慣の継続に、自分がなりたい自分になるために、自分の中のコビトを育てましょう。

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