マネージャーは、本当に大変だ。
結果を求められ、上と下の板挟みになりながら、
メンバーの育成とチームの成果を両立させなければいけない。
そんな中で、つい「もっとできる自分にならなきゃ」「もっと強くならなきゃ」と、
自分を追い詰めてしまう人も少なくない。
しかし、私は声を大にして言いたい。
「完璧じゃなくていい。人間らしくいてほしい」と。
以前、あるマネージャーの方がこんなことを言っていた。
「メンバーに“人として尊敬してます”って言われたんですが、
どう受け取ったらいいんでしょうか」と。
私は笑って、こう返した。
「それ、最高の褒め言葉だよ。
仕事ができるかどうかじゃなくて、
あなたの”人としての姿勢”が伝わってるってことだよ」と。
彼はかつて「人間力ってなんですか?」と真顔で聞いてくるようなタイプだった。
でも今は、自分なりに人としてのあり方を考え、メンバーと真摯に向き合っている。
もちろん、言葉足らずだったり、不器用だったりすることもある。
それでも、人を思いやり、信じ、誠実であろうとする姿勢は、確実に周囲に届いている。
これは、すごいことだ。
ダルビッシュ選手は「僕もいつか、栗山さんのようになりたい」と言う。
それは、栗山さんのように、人を思いやり、可能性をとことん信じ切る、
「人としてのあり方」をリスペクトした言葉だ。
今は、AIが知識やスキルを軽々と越えてくる時代。
しかし、「感じる力」「思いやる力」「信じ抜く力」は、人間にしか持てない、大切な力だと思っている。
そして、マネージャーにはそれが、何より必要な力じゃないだろうか。
まずは、自分自身を大切にしよう。
心がすり減っているとき、メンバーに優しくなんてできない。
自分の心に少しの余白をつくること。
それは甘やかしじゃなくて、他者を大切にするための前提条件。
完璧じゃなくていい。
でも、あたたかい人であってほしい。
人としての尊敬は、言葉じゃなく、日々の姿勢でつくられていくから。
📝 今回の記事、少しでも心に残った方へ
📘私が栗山英樹さんの語録をもとにまとめた、
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