誰だって変わることができる

変化は“じわじわ”でいい——心に定着する成長の話

「変わりたいのに、変われない」
「部下がなかなか成長しない」
そんな焦りを感じること、ありませんか?

私はこれまで、企業のマネージャーや管理職の方々と関わる中で、
何度もこの言葉を聞いてきました。
私自身、ブラック時代から脱出しようともがいていた時、
自分の変化のなさに苛立ち、大きな焦りを感じていました。

でも今の私は、こう思っています。

“じわじわ、静かに変わることこそ、本当の変化だ。”

すぐ変わることは、すぐ戻ることでもある

「すぐに変わる」「すぐに成果が出る」
たしかに、それはわかりやすいし、一見すばらしく見えます。

でも、私は知っています。
”すぐに変わった人は、すぐに元に戻ることがある”ということを。

それは、表面の行動だけが変わっていて、
内側の価値観や考え方までは、まだ変わっていないからです。

一時的なテンションや環境の変化で「変わったように見える」ことはあっても、
自分の中に腹落ちしていないものは、ちょっとしたきっかけですぐに崩れてしまうのです。

じわじわ変わる、ということ

“じわじわ変わる”というのは、ある意味とても地味です。
変わっている本人すら、最初は気づかないかもしれません。

けれど、ある日ふと自分の言葉遣いが変わっていたり、
誰かへの接し方が優しくなっていたり、
以前ならカッと反応していたことに、一呼吸おいて向き合えていたりする。

そうやって、変化が「自然な日常」に馴染んでいく。

それはもう「変わった」というより、
「今の自分はこういう人です」と言えるくらい、定着した証です。

この変化の仕方こそが、私は「本当の成長」だと思っています。

変化を“待てる人”でありたい

あるクライアント企業の管理職、Aさん。
最初は「部下は使うもの」「あいつは使えない」をよく口にしていた彼。
私は、そのたびに何度も伝えました。

「人は使うものじゃない。人は“人”なんだよ」と。

今では彼はその言葉を使わなくなりました。
周囲が未だに「女の子」とか「部下を使う」とかと言っていても、
彼はそこに違和感を持てるようになりました。

これが、“じわじわ”変わった人の姿です。

焦らなくていい。変化はちゃんと起きている。

「変わらない」と思っていた部下が、ある日ふと、自分から相談してきた。
言葉が柔らかくなっていた。
そんな瞬間を、私はいくつも見てきました。

人は、じわじわ変わる。
心の奥から少しずつ溶けていって、
やがて、“それが当たり前”になるように変わっていくのです。

変化は派手じゃなくていい

すぐに変わらなくても、大丈夫。
すぐに変えられなくても、大丈夫。

本当に根付く変化は、静かで、穏やかで、じわじわ進む。

私の関わりもまた、
そんなふうに人の中に残ってくれたらいいなと、いつも思っています。

 最新記事をメールでお知らせ!
  ✔ 無料 
  ✔ いつでも解除OK
 こちらから登録してください!

タイトルとURLをコピーしました