マネジメント・リーダーシップ

20日遅れでようやく芽が出た!

ご近所さんから水仙の球根を頂きました。全部で20個。
早く植えなければ時期を逃してしまうと、プランター2つと腐葉土を買ってきて、ルーフバルコニーの一番日当たりの良い場所に、球根を植えたプランターを置きました。
毎朝、「おはよう♪」と声をかけながら水やりをします。時々しゃがみこんでは「早く大きくな~れ♪」と呼びかけます。

2-3日で最初の芽が出ました。それからも、次々に芽が出てきました。同じ条件のはずなのに、左側のプランターの方は10個すべて芽が出たのに対し、右側のプランターは3つしか芽が出ません。
おかしいなぁ。土もお水も条件は同じ。球根だって、選り好みをしたわけではないのに。
それでも念のためにと思い、左右を入れ替えて置いてみました。

やはり、もともと左にあったプランターの方はどんどん成長するのに、右にあった方は3つ以上の芽が出ません。

たまたま7個はダメな子たちだったのかなぁ・・・

最初に芽が出が出た日から既に2週間以上が経っても、残り7つに変化は見られません。
もう、きっとダメなんだ。適当な時に、7個は掘り返して、3つの子たちが元気に過ごせる土の状態にしてあげよう。
そんなことを思い始めました。

先日、いつものように朝の「おはよう!」とお水やりのためにルーフバルコニーに出ると、3個しか芽が出ていない方のプランターにゴミのようなものが。
ん? 何かとんできたのかな?
メガネをかけ直してよ~~~く見てみると、それは、小さな小さな芽でした。
本当にほんの少しだけ、1㎜にも満たない先っぽが土の中からようやく顔を出し始めたところで、それがあまりにも小さいので、茶色い土についた緑っぽいゴミに見えたのです。

もっとよく観察してみると、小さな小さな芽は1つではありませんでした。こっちにも、そっちにも。
球根を植えてからおよそ1か月。最初に芽が出た子から比べるとおよそ3週間遅れで、最後の子たちが土の中からようやく顔を出してくれたのです。
朝から感激! 嬉しくて嬉しくて、躍り出したい気持ちでした。

土の上では何の変化も見えなくとも、きっと土の中のプランターの中では、根を一生懸命張り、地表に顔を出す準備をしていたに違いありません。
目に見える変化に惑わされていた自分を恥ずかしく思い、大切なことを思い出させてくれた水仙たちにお礼を言いました。

植物も、人間も同じです。
地中での変化は目に見えなくとも、地面でしっかりと根を張り巡らせ、地表に顔を出す準備を少しずつでもしっかりと行っている。そしてそのスピードは、同じ株から生まれた球根であってもバラバラです。
人間も、心の中で起きた変化は他人には分かりません。しかし、少しずつでも気持ちや意識の変化が大きくなり、それがいつしか行動となって表れる。人は目に見えるところでしか判断しないため、「突然変わった」ように感じることもありますが、その変化はずっとずっと前から本人の中では起きているのです。そしてその変化のスピードも人それぞれ。成長のスピードは人それぞれなのです。

今朝もベランダの植物たちに「おはよう!」と声をかけ、お水をあげながら、お花たちが成長の過程で大切なコトをたくさん教えてくれていることに感謝の気持ちでいっぱいになるのでした。

タイトルとURLをコピーしました