誰だって変わることができる

ブラック卒業のきっかけ

「ブラックマネージャー卒業のきっかけは何ですか?」

研修に参加いただいた受講生から質問を頂きました。
問われて改めて考えてみましたが、やはり「コレ!」という決定的なものがあったわけではなく、「ジワジワと」というのが最も近い感覚能力ように思います。

言っていることと自分の行動が違うと感じたから。
期待大で入ってきたキャリア採用のメンバーが潰れてしまったから。
私の下では活躍できなかったメンバーが他部署では別人のように生き生きと活躍したのを見たから。
退職希望者から「ついていくのが苦しい」と言われたから。
ガミガミ言っている自分の顔を醜いと感じたから。

他にもいろいろとあります。
けれどもその根本には、「『本来の私』はこんなじゃないはずなのに、どうして仕事の時には『こんなに怖い私』にならなきゃいけないんだろう。」という心の声が高まってきたから、色々な事に「気がつき始めた」ように思います。

では、なぜ『本来の私は』という風な心の声が聞こえてきたのか。
それまでは何もそんなことは思っていなかったのに。

それは何がきっかけだったかは忘れましたが、こんな風に思ったからです。

「メンバーと接している普段の私を、自分の大切な人・好きな人(恋人や家族、親友など)には見られたくない。」

これってつまりは、「自分が好きでない、人には見せたくない自分」だということを自覚しているということに他ありません。

それまでは、結果を出すためと自分の中で言い訳をしていたところがあります。
しかし、それって違うんじゃないか。
だって、怖くなくても結果を出している人はいる。
これまで小さな世界でしかマネージャー模範像を見ていなかったけど、生き生きと笑顔で結果を出している人もいる。
私もそっちの方が良い。

そんな風に思ったのです。

だからと言って、すぐに変われたわけではありません。
けれども「自分が好きではない自分」「大切な人・好きな人に見られたくない自分」がそこにいるという事実に気が付いたことは大きかったように思います。

人それぞれ、きっかけは色々だと思います。
私の場合は・・・ というお話でした。

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