誰だって変わることができる

理不尽な相手への対応方

誠実に対応していても、何も悪いことをしていなくても、
理不尽な言われようをすることがあります。
友人同士なら「そんな風に言わないで」と返すこともできますが、
それがお客様や上司などの場合、
やり場のない怒りや悔しさをどう扱えば良いのかわからず、
反論して生意気だと言われたり、
お客様との関係性が悪化して業務に支障が出たりと
後々に尾を引いてしまうこともあります。

まだ20代前半の頃、理不尽への対応が全く苦手だった私は
怒ったり泣いたり大騒ぎでした。
そんな時、いつも先輩が私にかけてくれた言葉が
今も私の教えとなっています。

「相手と同じレベルに落ちるな」

理不尽な物言いをした人の相手をするな。
相手をした時点で、自分もそのレベルまで落ちたと思え。
そんな人のために自分を下げる必要はない。
相手をするから腹が立つ。
可哀想な人だ、寂しい人だと思って相手を見れば腹も立たない。
自分を絶対に落とすな。
成長がそのたびに逆行するぞ。
相手と同じレベルに落ちるな。

先輩が言いたかったことは、
理不尽な相手をこちらがコントロールすることはできない。
相手にコントロールされて愚かな自分になるのではなく、
自分の思考と行動を自分でコントロールして、
自分を保つ、自分を磨け
ということだと思います。

「そんな人、相手にするな!」
までは、一般的によく聞かれるアドバイスです。
そうなのですが、それができれば誰も苦労せず、
できないから自分を持て余すのです。
大切なのは、「相手にするな」のその先です。

そんな時こそ相手にコントロールされるのではなく、
自分で自分の思考をコントロールしなければいけません。
「理不尽なヤツ」「偉そうなヤツ」「ほんっとイヤなヤツ」
という思考から
「可哀想な人」「残念な人」「寂しい人」
と少しばかり上から目線で(この時ばかりは上から目線もOKです)
相手をとらえ、
決して自分を相手と同レベル(低レベル)まで下げないことです。

ビジネス現場では理不尽との出会いが多くあります。
そのたびに自分を相手のレベルまで下げていたら、
一向に成長が望めません。
相手がどうであれ、自分は絶対にレベルを落とさないと心に誓いましょう。

「相手と同じレベルに落ちない」

これが理不尽な相手への一番の対応方だと私は考えます。

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