「パワハラが怖くてマネジメントできません・・・」
最近、急激に増えているこの手のご相談。
正しくは、「パワハラだと捉えられて訴えられるのが怖くて行動ができない」という意味合いです。
昨今のスポーツ界やビジネスでも(某銀行とか)、パワハラの話題がない日はないほど連日報道されています。
ですからナーバスになってしまう気持ちが分からないではありません。
多くの場合は「指導とパワハラの境目が分からない」と、パワハラはグレーゾーンが大きいため悩んでしまうのですが、仮に裁判等でパワハラ認定されなかったとしても、今の時代はSNSなどで色々と書き込みされたりなど、所謂、風評被害もあるため、法的には無罪OKでも、社会的に抹殺されてしまうことも、実際問題としてはあるのです。
「パワハラが怖くてマネジメントができるか!」
と、いつも私は笑いながらお答えするのですが、やはり、ここで大切になってくるのは相手との信頼関係ではないでしょうか。
その指導は自分都合ではなく、相手都合の指導か?
その指導はチーム都合ではなく、相手都合の指導か?
そこに相手に対するあなたの愛はあるのか?
行動を図る色々な言葉が並べ立てられます。
でもね、いくら相手都合であっても、いくらあなたの愛があったとしても、相手があなたに対して信頼していなければ、それらの思いは全て空回り。
相手にとっては迷惑以外の何物でもないかもしれないのです。
「パワハラが怖い」と言っているマネージャーさんに詳しく話を聞いてみると、共通点があります。
それは、「怖い相手」と「怖くない相手」があるということ。
怖くない相手は仲が良いとか、何でも言い合えるとか、つまりは互いの関係性が築けている。
一方、怖い相手は苦手意識があったり、こちらが煙たがっていたり、またはその逆だったり、普段からコミュニケーションが希薄だったりします。
つまり、「パワハラを恐れる前に、相手との関係性を築こうよ!」ということです。
パワハラが怖くてマネジメントができるか!
コレ、あながち間違ってはいません。
だって、マネジメントの8割はコミュニケーションだと私は思うからです。
パワハラが怖い相手がいるということは、マネジメントの重要な仕事であるコミュニケーションが欠けている可能性が大なのです。
もし、あなたがメンバーとの間でパワハラの恐れがあるのなら、相手との関係性を自己分析してみましょう。
関係性良好!何の問題もない! という場合には、パワハラを恐れる必要はありません。(そもそも、そういう相手には悩まないはずです)
ちょっとイマイチ・・・。少し心配・・・。という場合には、パワハラを恐れるのではなく、関係性深めることから始めましょう。
そのためにはどんどんコミュニケーションを取ることです。
自己開示(特に弱いところ、ダメなところ、失敗経験、挫折経験など)をどんどんすることです。
相手の気持ちや考え、価値観に触れ、それをいったんは受け止めることです。
パワハラが怖くてマネジメントができるか!
あなたも笑ってそう言える日が必ず来るでしょう。