組織開発や人材開発の外部支援をしている同業のお仲間たちとのお喋りをしていると、「お客様の困ったスタンス」の話によくなります。
私が「・・・・」と感じるのは次のようになことです。
「研修やワークショップをやることが目的となっている」
「1回の実施でKPIを求められる」
「ご担当者がそもそも無関心」
「組織の保身が目的となっている」
「そうは言ってもね、イヤイヤやることもあるよね~。」
とAさんが言ったので、私は「否!」と返事をしました。
「え?どうするの?」
と驚くみんなに、私はいつも言います。
「ちゃんとこちらのスタンスをお伝えして、どうしてもご理解いただけなかったら、こちらからお断りする。売り上げのために引き受けたり絶対しない。」
すると、時々、こんな風に言われます。
「それは、プログラムに自信があるからそんなこと言えるのよ~。」
こういう展開になると、それ以上は不毛な論議になるので私は口をつぐむのですが、プログラムに自信があるからではなく、それが私のスタンスだからです。
組織開発・人材開発のお手伝いをさせていただくということは、それだけでとてもありがたいことです。
とても片手間に、適当な考えで取り組むわけにはいきません。
そのためには、私自身の決してブレナイ軸・信念が大切だと思っています。
それは、「自分・自社」のためでも「特定の誰かの個人的利益」のためでもなく、それが「その企業様の成長」のために、「受講者様の成長」のためになるかということです。
そこがブレていて、なぜ組織開発・人材開発の実践者と名乗ることができましょう。
私たちは多くの経験や多様な手法・スキルが必要ですが、それにも増して、外部支援者としての価値観・倫理観を見間違ってはならないのです。
今日のコンサル勉強会では、「名ばかりコンサルが世の中には多すぎる」とご指導いただいている先生が嘆いていらっしゃいました。
名ばかりコンサルとは、コンサルト名乗っていながら必要な知識やスキルが足りない人も指しますが、そもそもの倫理観がズレてしまっている人も該当すると私は思います。
日々、我が身を振り返りながら、知識やスキルの研鑽、経験の積み増し、日々の学習と共に、外部支援者としての価値観や倫理観が常にブレることのないよう、自らのあり方をみつめていきたいと思います。