その他

分かち合う

「これは私が苦労してやっとの思いで考えついたアイデアだから、そう簡単には他人には教えたくない。」
「やり方真似されるとこちらの優位性がなくなるから、真似されないように情報管理は厳しくしないと。」

新しいアイデアややり方を苦労して発見した人や開発した人にとっては、こんな意見もごもっともかもしれません。
かつて一緒に仕事をした仲間の中にも、自分が考えついたスケジュール管理手帳は特別だから人には見せられない(真似されたくない)という人がいました。
また、多額の先行投資をして考えついた研修資料を他社に真似されたりお客様自身が自分たち自身でやるようになると困るので、パワーポイントで投影はするものの、テキストは最小限に簡略化、ペーパーで提示した資料は終了後に回収して持ち帰るという会社もありました。

先駆者の方達のそこに至るまでの苦労や「ようやく・・・!」という思いを考えると、そうしたくなる気持ちが分からないではありません。
というか、かつての私はそうだったかも・・・
しかし、よくよく考えてみると、それってただの「ケチ」
とっても狭い了見の考え方だと思うのです。
今の世の中、すべてにおいて情報をクローズし続ける事なんて不可能ですし、あらゆるものの進化や進歩は日進月歩どころか光の速さ(言い過ぎ?)ほどです。

クローズしたくなる気持ちは分かりますが、それは裏を返せば、「自分(達)さえ良ければ」という思いの裏返し。
そうではなく、思いついたアイデア、発見したコトなど、いわゆるSomething Newや、逆にWarningしておいた方が良い事など、自分(達)だけで抱え込むのではなく、どんどんと共有、情報公開、分かち合いをしませんか?

不思議なもので、いえ、いたって当たり前のことですが、クローズする人にはなかなか新しい情報やその人にとって必要な情報は入ってこないものです。
逆に、どんどんと分かち合う人は、どんどんと色々なものが入ってきます。
これは自然の摂理です。
親切にされたり助けてもらったら、人はお礼をしなきゃと思います。
何か良い情報を教えてもらったら、その相手にも何かためになることをと考えたりします。
つまり、誰かに分かち合えば合うほど、与えれば与えるほど、自然とこちらにも別の形で戻ってくるモノがきっとあるのです。(いつの日か)

あなたが分かち合おうとしたモノを相手が受け取るかどうかはその人次第です。
ただ、自分一人で抱え込んでしまうのではなく、いつでもオープンに分かち合うスタンスでいれば、必要な時に必要なコトを相手はキャッチし、いつの日かあなたにも必要な何かがやってくるに違いありません。

最近、あなたは誰とどんなことを分かち合いましたか?

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