とある継続サービスを契約するにあたり、
手渡された毎月の支払いのための口座振替用紙を見て、
私は契約を思いとどまりました。
振替用紙の余白に「売上代金」と手書きで書かれていたからです。
「売上」とは社内用語であり、お客様に対して使用する言葉ではありません。
お客様の目に触れることがないものに、売上と記載することは何の問題もありません。
しかし、お客様が記載する白紙の余白に「売上」と書くその感覚に
私は大いなる疑問を抱きました。
自分(自社)目線でモノを考え、
相手(お客様)目線で考えることができない企業だと判断しました。
これに限らず、
お客様に使うべきではない言葉を使っている人はたくさんいます。
× 顧客 〇 お客様
× 拡販 〇 ご紹介をお願いしたい
× 受注 〇 ご契約(お申込み)いただく
× 売上 〇 代金・料金
× 了解 〇 承知いたしました
× お暇な時に 〇 お時間のある時に、お手すきの際に
社内、社外の使い分けに限らず、
どのような言葉を普段から使っているかは
人を知る上でとても大きな判断材料です。
言葉は人を表します。
その人のスタンス、心の中を言葉が表します。
どんなに表面を装っても、たった一言の誤った言葉遣いで
メッキが剥がれて信用を失うこともあるのです。
言葉は人であり、言葉は人を作ります。
言葉は心であり、言葉は人格を語ります。
相手の信頼を得たいと思うなら、
自分目線ではなく相手目線の言葉遣いを心掛けましょう。
心や人格を磨きたいなら、
普段から丁寧でポジティブな言葉遣いを心掛けましょう。
言葉があなたを作るのです。