マネジメント・リーダーシップ

メンバーの成長痛を見極める

身体の成長期に成長痛があるように、
仕事においても成長痛が起こるメンバーがいます。

成長意欲が強い
自分の目標をしっかりと持っている

このようなメンバーは、成長痛を感じる傾向が強いようです。
一生懸命頑張っているメンバーほど、
成長痛を感じやすいということです。

思うようにできるようにならない
誰かと比べて劣っていると感じる
成長実感を持てない

このように感じることで、成長痛を味わいます。

元気がなくなる、または元気がありすぎる
頑張りがきかなくなる、または頑張りすぎる
自分を卑下する発言が見られる
他人を羨む発言が見られる

これらは成長痛からくる現象かもしれません。

「気にするな」「頑張れ」と言うのは全くの無駄です。
誰かからそう言われて気にならないのなら、
初めから成長痛にはなりません。
自分が望む状態(成長)に追い付いていないともどかしく思うから
成長痛を感じているのです。
そのもどかしさに寄り添い、
彼・彼女の自分に対する評価軸を変える手伝いをしてあげなければ
成長痛から抜け出すことは難しいでしょう。

メンバーが成長痛を感じていると気づいたら、
まずは丁寧に話を聴いてあげましょう。

何が気持ちに焦りをもたらすのか
何が苛立ちを感じさせるのか
何が落ち込ませる原因となっているのか

主語を「何」にして、彼・彼女を混乱に陥れているコト(犯人)を
あぶり出してあげましょう。

次に、その犯人はどうしたら退治できるかを一緒に考えます。

先輩と自分を比べて、なかなか追い付けないと落ち込んでいるならば、
「先輩だって努力して成長している」ことを伝え、
「追い付こうと思うなら、倍速でギアを上げないとね。」
と視点の矛先を変える手伝いをしてあげます。

なかなか目標に到達できなくて自分が嫌になると焦燥感を覚えているならば、
到達という結果だけを見るのではなく、
これまでの過程に着目して
できるようになったこと、分かるようになったことを数え、
確実に前へ進んでいることを自覚できる手助けをしてあげます。

メンバーの成長痛を見逃して、
「最近、やる気がないな」「たるんでるのかな」
などと捉えてはいけません。

あなたがすべきは、痛みにしっかりと寄り添い、
乗り越える手助けを具体的に行うことです。
彼らがその痛みを自分で乗り越えた時、
目に見える成長を、本人も周囲も実感することができるでしょう。








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