マネジメント・リーダーシップ

「褒める」って素晴らしい

「自分は実はこんなこと、頑張ってるんだ~」
ということを、できるだけたくさん、1件につきポストイット1枚に書いてください。
どんな些細な事でも構いません。
例えば、私だったら、
「毎朝、6時に起きている」
「『おはよう』と大きな声で挨拶している」
「イヤだと思っても呑み込んでポジティブワードを言っている」
みたいな感じかな。
できるだけたくさん、書いてくださ~い。


先日、マネージャー研修で、こんなワークをしてみました。

比較的スムースに書き始めた人
なかなか書けずに頭を抱えてしまった人
10枚以上書けた人
1-2枚書くのがやっとだった人

色々な人たちがいたのですが、書き終わった後、
その書かれた内容について、本人以外の人たちで、その書いた人を

褒める

褒める

徹底的に褒めまくり

ました。


最初は恥ずかしそうに照れながら聞いている褒められ人
その内、ポストイットに書いた内容を更に詳しく説明したりもします。

10枚も書いた人は褒められすぎて、嬉しさ爆発!

少ししか書けなかった人も、周囲が色々と付け足して追加で褒めると
「実はそれはね・・・」
と、書かずとも、自分の努力や苦労を語り始め、
それに対してまた周囲は褒めるのです。


最初、ほとんどのマネージャーは、褒めるのがヘタクソさんでした。

褒めるの、ホント、下手よね~

私の突っ込みにみんな、苦笑いです。


そんなに褒め方下手だったら、部下も、
褒められたのかどうかもわからないよね。
褒める時は、徹底的に褒める。
恥ずかしくなるくらいに褒める。
「すごい!」とか「さすが!」とか、それだけじゃなくって
「見習いたい」とか「教えてもらいたい」とか
「任せて良かった」とか「無二の存在だ」とか

感謝の言葉を後につなげるとか
色々と、ボキャブラリーを駆使して褒めてね。


私の檄!に、最初は本当にヘタクソさんだった皆さんも
言葉を駆使して褒めることに専念して・・・


相手を褒めながら、実は、「褒める練習」をしているのです。


つまり

相手を気持ち良くさせながら
自分は褒めることを学んでいる

のでした。


お遊びのようなこのワーク。
終了後の振り返りコメントが、とっても良かったのです。


・自分がいかに普段、人を褒めていないかわかった。(すごいヘタクソだった)

・何となくわかっていても、こんなに努力しているんだ、こんなことやっていたんだと、仲間のことがよく分かった。自分ももっと!と気合いがはいった。

・知っていてくれた、見ていてくれた、ということが分かり、嬉しかった。

・やっていることは別々でも、どこかで繋がっている感がした。一人じゃないと思えた。

・短い時間だったけど、互いのことが良く分かって、モチベーションが上がった。

・できてないことや、もっと頑張らなきゃいけないことばかり考えていたけど、結果じゃなくて努力や行動を認めてもらえて、本当に嬉しかった。


他にも涙出そうに嬉しいコメントがたくさんありました。


そもそも、マネージャーにもなると、なかなか褒められることも少なくなります。

けれども

マネージャーだって褒められたい!

結果だけじゃなくって、努力や姿勢を認められたい!

のです。

そして、マネージャーでさえそうなのだから
部下は、メンバーは、「いわんをや」です。


褒めようと思ったら、相手を見ていないと、知らないと褒めることはできません。

褒めるというと、「出来ている事」=結果 
と捉えがちですが、
結果だけでなく、

現在進行形の行動や姿勢(態度)・あり方
なども立派に称賛の対象です。


褒める というより

認める・受け入れる・称える

というイメージの方が正しいかもしれません。


誰だって、けなされるより褒められた方が嬉しいに決まっています。
仲間外れにされるよりも受け入れてもらえる方が心地よいに決まっています。

それは、部下のみならず、上司だって同じです。
マネージャーの上司、部長だって、役員だって、社長だって
褒められたい~!!!
のです。


簡単に褒めるとつけ上がって調子に乗るんですよ

なんて言っていたマネージャーさんが過去にいましたが、
それは、褒め方が悪いのです。
そういう傾向のあるメンバーならば、褒め方を工夫すれば良いのです。

メンバーのせいにするんじゃない!

と声を大にして言いたいです。


褒めるワークですっかり場が温まったマネージャーさんたち。
その後の真剣ワークも大真面目で取り組んで下さり、こちらもまた、それぞれに
貴重な気づきと学びを持ち帰ってくれたことと思います。
すんばらしい!マネージャーさんたちです。(← 褒めている)


あなたは、ちゃんと褒めていますか?

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